2005/03/09
削る技法について。
削る技法について。
日記更新するためのパターンになりつつありますが(^^;、超大昔に描いた作品をひっぱりだしてきました(^^; たぶん、どこにも公開していないと思います。
この絵では、削る技法(に含まれるスクラッチ、スグラッフィート技法)が使われています。
一度塗った絵の具を、パレットナイフなどで削って、独特の効果を狙うというものです(↓拡大図)。
削る技法は奥が深く、色々あるので、ちょっとまとめてみます。
削る方法と道具について:
・絵の具が乾かないうちに削る
乾かないうちであれば、布等でふき取る事も可能です。
・絵の具が乾いてから削る
鋭利なものでひっかいたり、削ったり等。ヤスリも使えます。
*削るために専用の道具やパレットナイフがよく使われるようですが、それだけでなく様々なものが使えるので、創意工夫のしがいがあると思います。
*また、特別な液体を使って、塗った絵の具を削ったり、削りやすくする事も出来ます。
・絵の具が乾いて固まっている場合、剥離剤(リムーバー)を使う
固まった絵の具を除去するための画材として、剥離剤というものがあるのですが、これを塗って絵の具をやわらかくした後、削る方法もあります。上の絵では、この方法が採られています。
・絵の具が乾いていない場合、水や溶き油を使う
例えば水彩の場合、乾いていない所に水を落とせば、その部分だけ薄くなるでしょう。これはスクラッチ、スグラッフィート技法とは言いませんが、広い意味で削る技法に入るかと思ったので、ここに書いておこうと思います。
水彩(アクリル画含む)なら水、油彩ならペトロール、テレピン(=ターペンタイン)などが使えます。
(紙、キャンバス等)支持体と絵肌について:
絵の具を削った時の効果は、その支持体によっても大きく変わります。
・紙に塗った絵の具を削った場合と、キャンバスの場合とでは違った表情になります。
紙、キャンバス以外にも、様々な支持体(セル画のような透明フィルムなど)を使う事で、表現に広がりが出ると思います。
・絵の具に「何か」を混ぜて塗って乾かし、絵肌を作った後、その上から塗った絵の具を削った場合、面白い効果が得られます。
例えば、方解末の結晶(日本画材コーナーにあります)を絵の具に混ぜて塗り、乾かして下地を作り、その上から塗った絵の具を削ると、独特の効果が得られます。
・違う色を何層にも塗った後、削る事もできます。
例えば今回の絵の場合、クリーム色のキャンバスに金を塗って乾かし、その上に茶系の色を塗って乾かした後、リムーバーを塗ってからペインティングナイフで削っています。
何かの役に立てれば幸いです。削る技法は奥が深いですね(^^